日日是好日

思い立ったときにだけ更新。大阪→和歌山→高知→奈良在住。現在、医療系大学教員。 音楽にお酒,映画に読書,四季折々のおいしい食べものと楽しみを満喫することと,愉快で情熱的な仲間と語らうことが,バイタリティーの源です。

小さな人間 大きな心

空から

自分のうちを見下ろしてみる

自分の住む町を見下ろしてみる

自分の住む国を見下ろしてみる

自分の住む地球を見下ろしてみる

 

なんて小さいんだろう、人間

こんな小さな人間が

もっともっと小さなことで

いさかいを起こしてる

そんな小さなことで

精神をすり減らしてる

 

そう、人間は小さい

この地球を宇宙から見下ろしてみせる

そんなことができる心は大きい

 

小さな人間に宿る大きな心

 

大きな心は小さな人間を包み込んで

まとめてたくさんの人間を包み込んで

あたたかくしてくれる

 

一緒に包み込まれてる人間が感じる温度

きっとそれを愛というんだ

 

 

空飛ぶ月

夜空を眺めて言う

「お月さまが飛んでる!」

 

夜空を眺めて思う

「ウサギさんはなにしてるかな…」

 

夜空を眺めて考える

「どうしてお月さまは黄色いの?」

 

 

おとなは忘れてしまった

おとなは見ないことにした

おとなにはどうでもよくなった

 

おとなが失った目で

こどもは世界をみてる

 

ある朝のできごと

「今日は調子ええなぁ」

登園前の娘が私に言う

 

体調は崩していないのに、何のことだろう

 

「何の調子?」

「今日は優しいやん」

 

昨日の朝が頭をよぎった

時間を気にする私は

娘を急かしていたのだ

 

そんなことよりも

機嫌を調子の良し悪しで表現する娘のセンスに

つい顔がゆるんだ

 

こんな日はほんとうに調子がいい

こどもの夢を叶えられる国

どんなに貧しくても

こどもが夢を叶えられる国に

 

テレビの中の国会議員がそう言った

大切なことかもしれない

 

しかし、こうも思った

その前に大切なことは

「こどもが夢をもてる国に」ではないだろうか

 

夢のないこどもは夢を叶えようがない

みんな現実路線で目前の目標ばかりを目指す

それはちょっと息苦しくはないか

 

無邪気なこどもは夢を抱く

年齢を重ねるとともに

おとなは相手にしなくなる

 

こどもの無垢な夢を奪っているのは

ため息をつくおとななのかもしれない

 

おとなが夢見る姿をみて

こどもは夢の見方を知るんだろうから